Hello, Form
Form の基本的な使い方を身につけましょう。 セットアップ がまだ完了していない場合は事前に実施してください。 このチュートリアルでは、form パッケージを使います。
Step 1 - FormScope
Form を利用する場合には、入力フィールドの状態やアクションを管理する Form
を定義し、FormScope
の子ブロックを作ります。
@Composable
fun App() {
MaterialTheme {
Form(
onSubmit = {
delay(2000)
println("onSubmit: $it")
},
initialValue = "",
policy = FormPolicy.Minimal
) { // this: FormScope<String>
}
}
}
Form
は initialValue
から型を推論します。 ここでは、1つのテキスト入力フィールドが含まれる簡易的なフォームを作るため、initialValue
は文字列型にします。
WARNING
Androidプラットフォーム向けの状態復元を期待している場合は initialValue
に指定する型が復元可能かどうか確認してください。 Formの内部では、入力値の管理に rememberSaveable
を利用しているため、未対応な型だと実行時エラーが API から投げられます。 参考: RememberSaveable.kt;l=242
Step 2 - FieldControl
Form
の initialValue
に指定した型と各フィールドの関連付けは FieldControl
を生成する Remember API で定義します。 Remember API には、いくつかのバリエーションを用意していますが、ここでは rememberFieldRuleControl
を利用します。
@Composable
fun App() {
MaterialTheme {
Form(
onSubmit = { /* .. */ },
initialValue = "",
policy = FormPolicy.Minimal
) { // this: FormScope<String>
Column {
val control = rememberFieldRuleControl(
name = "email",
select = { this }, // T.() -> V
update = { it }, // T.(V) -> T
) { // this: ValidationRuleBuilder<String>
notBlank { "must not be blank" }
}
// ..
}
}
}
}
TIP
ValidationRuleBuilder<T>
のブロック内で呼び出し可能なビルトインのバリデーションルールは form.rule に定義されています。バリデーションルールはすべて拡張関数のため、独自のバリデーションルールをプロジェクト内に定義してブロック内で呼び出すことも可能です。
Step 3 - Controller
入力値の更新にともなう re-composition の範囲を最小限に抑えるため、 Step 2 で生成した FieldControl
は Controller
へ渡し、子ブロック内で実際の入力コンポーネントと Field
の I/F を繋ぎます。 ここでは、Material3 の TextField
を入力用のUIコンポーネントとして定義しています。
@Composable
fun App() {
MaterialTheme {
Form(
onSubmit = { /* .. */ },
initialValue = "",
policy = FormPolicy.Minimal
) { // this: FormScope<String>
Column {
val control = ..
Controller(control) { field -> // Field<String>
TextField(
value = field.value,
onValueChange = field.onChange,
placeholder = { Text(field.name) },
modifier = Modifier.fillMaxWidth().onFocusChanged(field),
enabled = field.isEnabled,
isError = field.hasError,
singleLine = true,
supportingText = {
if (field.hasError) {
Text(text = field.errors.first(), color = MaterialTheme.colorScheme.error)
}
},
keyboardOptions = KeyboardOptions(
keyboardType = KeyboardType.Text,
imeAction = ImeAction.Next
)
)
}
}
}
}
}
Step 4 - SubmissionControl
Step 2の FieldControl
と同様に、フォームの入力項目内容を提出するボタンとの関連付けは SubmissionControl
を生成する Remember API で定義します。 Controller
を利用する理由は Step 3 と同じで、Submitの状態変化による re-composition 範囲を最小限に抑えるためです。
@Composable
fun App() {
MaterialTheme {
Form(
onSubmit = { /* .. */ },
initialValue = "",
policy = FormPolicy.Minimal
) {
Column {
// ..
Controller(control = rememberSubmissionRuleAutoControl()) { submission ->
Button(
onClick = submission.onSubmit,
modifier = Modifier.focusable(),
enabled = !submission.isSubmitting
) {
Text("Submit")
}
}
}
}
}
}
ここまでのステップでフォームの基本的な実装は完了しています。 Submit ボタンを押下したタイミングで入力値が空白の場合のみ入力フィールドがバリデーションエラーになります。
Step 5 - FormPolicy
これまでのステップでは、FormPolicy.Minimal
を指定してきました。 FormPolicy
には、バリデーションを実行するタイミングを調整するための設定値がいくつか含まれています。 簡易的な選択肢として2つのプリセットを用意しています。
- Default - 入力フィールドごとにフォーカスのロスト後から入力値に応じてバリデーションを自動的に呼び出す
- Minimal - 実行ボタン押下後から入力値に応じてバリデーションを自動的に呼び出す
次のコードのように policy
をコメントアウトし、 Button
状態を submission.canSubmit
で制御すると、 バリデーションルールを満たすまでボタンを押すことができない制御に変わります。
@Composable
fun App() {
MaterialTheme {
Form(
onSubmit = { /* .. */ },
initialValue = "",
policy = FormPolicy.Minimal
) {
Column {
// ..
Controller(control = rememberSubmissionRuleAutoControl()) { submission ->
Button(
onClick = submission.onSubmit,
modifier = Modifier.focusable(),
enabled = !submission.isSubmitting
enabled = submission.canSubmit
) {
Text("Submit")
}
if (submission.isSubmitting) {
Text("Submitting...")
}
}
}
}
}
}
Finish 🏁
Form の基本的な使い方は理解できましたか? これでチュートリアルは完了です 🎊
学習を続けたい場合は、sample コード内の FormScreen
を動かしてみるのがよいでしょう。 ぜひ、試して気になるところがあれば Github discussions にフィードバックをお寄せください。
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